こんばんは!
昨日はバレンタインデーでしたね。
この時期はとある症状で病院にやってくる子が増えます
(今年はまだ見てないですが…)
それは
チョコレートの誤食
です。
お家でも手作りお菓子でチョコを使ったり、もらったり渡したりしますからね。
おいしそうな匂いがしてつい口にして…というのがどうしても多くなります。
チョコレート中毒って?
チョコレートは犬に食べさせてはいけない。
これは有名ですよね。
いろんなサイトや飼育本にも書いてあると思います。
でもそれはなぜでしょう?
それはチョコに含まれるとある成分にあります。
それがチョコの原料カカオに含まれる『テオブロミン』です。
テオブロミンとは、メチルキサンチンアルカロイドと呼ばれるものの一種で、
有名なところだとカフェインの仲間です。
これを犬が過剰摂取してしまうと、量によって中毒症状を起こしてしまいます。
でも、
『人間は食べても大丈夫なのに、なんで犬はダメなの?』
と思われるかもしれません。それもそうですね。
ですが実はそれ自体が大きな誤解。
人間だって多量に食べたら中毒を起こします。
どんな物質だって致死量が存在します。
50kgの人がコーヒーを50杯飲めば死にいたります。
毎日飲んでる水だって、1日6ℓ以上飲めば中毒症状を示すんです。
板チョコであれば、85枚を一気食いすればヒトでも命に関わります。
ただ、その中でも特に犬にチョコレートが有害だと注目されるのにはきちんと理由があります。
それは犬のテオブロミンの分解が極体に遅いから。
テオブロミンは肝臓で分解されますが、とある研究によると、
人での分解時間が6時間なのに対し犬では17時間。約3倍もの時間がかかります。
そのため少量でも、中毒症状を示しやすいんですね。
症状は?
テオブロミンやカフェインなどのメチルキサンチンアルカロイド類は、過剰に摂取すると
中枢神経や消化器、循環器へ影響を及ぼします。
症状は主に
・嘔吐
・下痢
・痙攣発作
・呼吸困難
軽いものから並べました。
重症では最悪の場合死に至ることもあります。
症状はもちろん量に依存しますが、出かたは個体差が大きく、その子によって全然違います。
(うちで昔飼っていたシーズーは板チョコ1枚盗み食いしても大丈夫でした。怒られますね…)
でも、中毒を起こす量としてある程度の目安はあります。
一般的に、犬の体重1kgあたり90〜100mgのテオブロミンを摂取すると中毒症状が見られると言われています。
チョコレートの種類(カカオの含有量)によってテオブロミン量は異なりますが、目安として
5kgの犬であれば
ホワイトチョコレート:2600g
ミルクチョコレート:45g
ブラックチョコレート:20g
(板チョコ1枚60g)
で症状を示すことがあります。
また、最近は70〜99%といったカカオがたくさん含まれたチョコレートも多くなりましたから、
それらでは少量でも危険な場合があります。
治療は?
治療は、食べてすぐであれば催吐処置を行なってチョコレートを吐き出させます。
チョコレートは粘着性のある物質ですから、時間が経って溶けると胃にくっつきます。
時間が経っている場合は状況によっては胃洗浄、活性炭吸着剤の服用、支持療法としての点滴を行うこともあります。
いずれにしても、食べた子やチョコレートの種類、量によって全然違いますから、もしチョコレートを多量に食べてしまった場合は病院へ!
いつも思うけど、こんなに色んな物を安全に食べられる人間ってすごいな……
どうしても美味しい物を食べたいっていう意地を感じますね。笑
昨日はバレンタインデーでしたね。
この時期はとある症状で病院にやってくる子が増えます
(今年はまだ見てないですが…)
それは
チョコレートの誤食
です。
お家でも手作りお菓子でチョコを使ったり、もらったり渡したりしますからね。
おいしそうな匂いがしてつい口にして…というのがどうしても多くなります。
チョコレート中毒って?
チョコレートは犬に食べさせてはいけない。
これは有名ですよね。
いろんなサイトや飼育本にも書いてあると思います。
でもそれはなぜでしょう?
それはチョコに含まれるとある成分にあります。
それがチョコの原料カカオに含まれる『テオブロミン』です。
テオブロミンとは、メチルキサンチンアルカロイドと呼ばれるものの一種で、
有名なところだとカフェインの仲間です。
これを犬が過剰摂取してしまうと、量によって中毒症状を起こしてしまいます。
でも、
『人間は食べても大丈夫なのに、なんで犬はダメなの?』
と思われるかもしれません。それもそうですね。
ですが実はそれ自体が大きな誤解。
人間だって多量に食べたら中毒を起こします。
どんな物質だって致死量が存在します。
50kgの人がコーヒーを50杯飲めば死にいたります。
毎日飲んでる水だって、1日6ℓ以上飲めば中毒症状を示すんです。
板チョコであれば、85枚を一気食いすればヒトでも命に関わります。
ただ、その中でも特に犬にチョコレートが有害だと注目されるのにはきちんと理由があります。
それは犬のテオブロミンの分解が極体に遅いから。
テオブロミンは肝臓で分解されますが、とある研究によると、
人での分解時間が6時間なのに対し犬では17時間。約3倍もの時間がかかります。
そのため少量でも、中毒症状を示しやすいんですね。
症状は?
テオブロミンやカフェインなどのメチルキサンチンアルカロイド類は、過剰に摂取すると
中枢神経や消化器、循環器へ影響を及ぼします。
症状は主に
・嘔吐
・下痢
・痙攣発作
・呼吸困難
軽いものから並べました。
重症では最悪の場合死に至ることもあります。
症状はもちろん量に依存しますが、出かたは個体差が大きく、その子によって全然違います。
(うちで昔飼っていたシーズーは板チョコ1枚盗み食いしても大丈夫でした。怒られますね…)
でも、中毒を起こす量としてある程度の目安はあります。
一般的に、犬の体重1kgあたり90〜100mgのテオブロミンを摂取すると中毒症状が見られると言われています。
チョコレートの種類(カカオの含有量)によってテオブロミン量は異なりますが、目安として
5kgの犬であれば
ホワイトチョコレート:2600g
ミルクチョコレート:45g
ブラックチョコレート:20g
(板チョコ1枚60g)
で症状を示すことがあります。
また、最近は70〜99%といったカカオがたくさん含まれたチョコレートも多くなりましたから、
それらでは少量でも危険な場合があります。
治療は?
治療は、食べてすぐであれば催吐処置を行なってチョコレートを吐き出させます。
チョコレートは粘着性のある物質ですから、時間が経って溶けると胃にくっつきます。
時間が経っている場合は状況によっては胃洗浄、活性炭吸着剤の服用、支持療法としての点滴を行うこともあります。
いずれにしても、食べた子やチョコレートの種類、量によって全然違いますから、もしチョコレートを多量に食べてしまった場合は病院へ!
いつも思うけど、こんなに色んな物を安全に食べられる人間ってすごいな……
どうしても美味しい物を食べたいっていう意地を感じますね。笑