こんばんは!
先ほど吐き気を催したため、まさかと思い病院へ行きました。
検査やら問診の後
『インフルエンザの可能性はまずないでしょう』
とのこと。恥ずかしい…。
そういえば生まれてこのかた一回もインフルエンザにかかったことはありませんでした。
自分の体質を見誤ってましたね。


さて、糞尿の記事ばかりになっている本ブログですが、ここらでさらに追加したいと思います。


今回は動物にとっても多い 膀胱炎 についてです。

膀胱炎って?

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膀胱炎、人でもよく聞きますよね?
その名の通り膀胱の炎症です。

多くの飼い主さんは
『オシッコの色がいつもと違ってて…』
『何回もトイレに行って、なかなか出てこないんです。』
といってこられます。

症状はやはり頻尿・血尿が多いですね。
ひどい場合やデリケートな子では元気・食欲が落ちてしまうこともあります。


なんでなるの?

原因は大きくわけて
①尿結石
②細菌
③特発性

です。

①尿結石

これは尿中にできた結石が膀胱内でチクチク刺激することで起こります。
2次的に細菌が繁殖してしまうことも多いです。


ただ、結石が起こす問題としては膀胱炎よりももっと大変な事があるのですが…
これについては次回書こうと思います。


②細菌
これは人でもよく起こるものですね。
膀胱内で細菌が繁殖することで粘膜に炎症を起こします。

こちらはどちらかというと女の子で多いです。
女の子は尿道口(オシッコの出口)から膀胱までの距離がとっても近いんですね。
男の子は女の子と比べて3~4倍の距離がありますから、感染のしやすさには大きな差があります。


というわけで原因はやはり外部からの細菌の侵入です。
女の子では体の構造により細菌の侵入が起こりやすい、と書きましたが
そもそも健康な子で定期的に排尿ができている子であれば細菌が多少侵入してもオシッコと一緒に出ていくはずなんです。

では、どういったことで細菌が異常に増えてしまうのでしょう?
実は膀胱炎が多い時期は寒い冬。そう、 なんですね。
以前の記事ピュアクリスタルで水を飲む!でも触れましたが、膀胱炎の増悪因子としてはまず飲水量が少ないことが挙げられます。


お水を飲むのが少なくなればオシッコをする回数も少なくなりますので、
自然と膀胱内にオシッコが留まる時間が長くなります。
細菌が長く留まれば…活発な細菌達はチャンス!とばかりに一生懸命増殖しようとします。

もちろん原因となるのはこれだけではありません。
他に悪化させる要因としては

糖尿病
 細菌は養分になる糖分が大好き!そんな糖がいっぱいあるなんて…最高の環境ですね。
 膀胱炎は糖尿病の合併症で多いもののひとつです。

寝たきりの高齢の子達
 どうしてもオムツを着ける時間が長くなってしまう子達。
 陰部が直接オムツに接しますので、物理的に細菌が侵入しやすくなってしまいます。

椎間板ヘルニアなどで麻痺がある子
 重症の子では自力で排尿ができない場合があります。
 尿が溜まった状態が続いてしまうので、この場合も細菌繁殖を起こしやすい状態になります。
      
などなどがあります。
最近は皆さん丁寧にお世話されていて長生きする子が多くなっていますから、
どうしても多くなりつつある病気のひとつです。


③特発性
①でも②でもない、原因不明の膀胱炎です。
原因不明というと語弊がありますね
正しくは原因が特定できないものを私たちは『特発性』と呼んでいます。

実は猫達に多く、実際はストレスが元に起こっていることが多いようです。
原因となる事柄が無くなれば自然と治るものですが、これは治療が難しいことが多いです…。


どうやって治すの?

さてさて、このように動物たちでも一般的な膀胱炎
治療方法は多くの場合飲み薬になります。
お薬が飲むのが難しい子の場合がお注射で投与することもありますが、
いずれにしても早期に発見できれば怖い病気ではありません。

いつもよりおトイレにいる時間が長い。オシッコの色・ニオイがいつもと違う…。
このようなことに気付いたら、お早めに動物病院へどうぞ