獣医師みやも&ブリ太郎のすったもんだ日記

愛猫ブリ太郎と、動物病院の日常やどうでもいい日々を綴ります。

2019年02月

こんばんは!
つい先日、母が還暦を迎えました。
同級生の間で赤いちゃんちゃんこを使いまわしているそうです
確かにみんな一斉に還暦迎えるけどさ……
田舎で暮らす母たちの知恵ですね 笑

今回は犬種大図鑑Part3
お題は プードル!!

この犬種もダックスと並んでとっても人気の犬種ですね。
うちの病院にもたくさんのプードルたちが毎日のようにやってきます

 ルーツは? 

実はプードルのルーツはちょっと複雑です…。
というのも、プードルはかなり昔からヨーロッパ各地にみられていて、起源が分かってないのだそう。
ですがとある時期にフランスで人気になり、改良が重ねられたことから、今では原産国はフランスとされています。
もともとドイツで水鳥の猟を手伝っていたプードル。
その名の由来も『Pudel(プデル)=水中でバチャバチャするもの』だそうです。
その後は特徴的な毛質から、ショードッグとして活躍したり、サーカスで活躍することも多くなりました。
もともととっても賢い犬種なので、ヨーロッパでも警察犬としても活躍しています。
(日本でも警察犬になったアンズが有名ですね!)

ここまで色んな分野で活躍している犬種はいないかもしれませんね…
現代の日本ではやはり愛玩犬のポジションが強いですが、彼らの内に秘めた才能は計り知れないです。


 性格や特徴は? 
性格は……
とにかく甘えん坊!なイメージです。
病院ではお母さんから預かるとパニックになる子をよく見かけます 笑

特徴は色々ありますが、強いて言えばあのクリクリとカールした毛質と、あまりにも多様な体格といったところでしょうか。
ダックスと同様に、プードルにもいくつかサイズがあります。
公認されたサイズ分類は4つ


トイ・プードル(Toy):ミニチュアを愛玩犬とするために小型化したもの。
ミニチュア・プードル(Miniature):サーカスや家庭犬とするためにミディアムを小型化したもの。
ミディアム・プードル(Medium):ドッグショーでサイズの過密を防ぐために作られたもの。国によっては認められていない。
スタンダード・プードル(Standard):オリジナルサイズのプードル。猟犬として活躍していた。


それぞれのサイズで活躍の場が違うんですね。
トイは純粋な愛玩犬。ミニチュア、ミディアムはサーカスやショードッグとして。スタンダードは元猟犬でしたが、現在は介助犬としても活躍しているようです。
持ち前の知能と性格で、活躍の場は幅広いですね。

現代の日本ではダントツにトイ・プードルが人気です。
その背景にあるのが、アプリコットプードルのテディベアカットではないでしょうか。
私が小学生時代の頃は、プードルのイメージは『お金持ちが連れていて、髪型が独特な犬』といったものでした。
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こんなかんじ…。

しかしある時期に、ネット上でテディベアそっくりな犬が話題になりました。
それがアプリコットカラーのトイプードル
ふわふわでぬいぐるみのようにカットされてまさにテディベア!
そこからトイプー人気は爆発したように感じます。(個人的な印象です)
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また、最近はスタンダードも人気ですよね。
特に今までよりも大きな体格の子が目立っているように感じます。

朝のテレビ番組に出演していたのが人気に火をつけたきっかけかなと思っています。
(個人的な印象です)


 飼いやすさは? 

体格の幅が広いので、その子によって性格も活動性も全然違うとは思いますが…
共通することとしては
伸び続けるクリクリの毛質
です。

プードルの魅力のひとつであるあの毛質。
ネット上では可愛い写真に溢れていますが、あの状態をキープするには実は細かな手入れが必要です。
家庭によってはお洋服にこだわる方もいますね。

なんにせよ、お手入れをこまめにできる方でないと一緒に暮らすのには向かないと思います。


 多い病気は? 

病気については、日本で多いトイプーについて書きたいと思います。
多い病気はずばり!

外耳炎
骨折


です。

外耳炎についてはトイ種以外もそうですが、プードルのルーツに関係しています。
もともと水辺の猟を手伝っていたプードル。
耳に水が入り込まないよう、耳毛がびっしり生えています。
そのため、どうしても耳の中が蒸れやすくなることが要因のひとつのようです。

もうひとつは骨折。
これは前の記事 もしも神様がいるなら、犬の骨をもっと太くしてほしい にも書いてます。
なんせとっても骨が細いですから…
本当にお取扱注意!です。

他にも膝蓋骨脱臼やレッグペルテスといった疾患も多いです。


どんな犬種でも、標準よりも小さな子は注意が必要です。
特に最近はどんどん小型化が進んでいるトイプードル。
あまり小型化してほしくない…というのが正直なところです。
(だって採血するのも留置入れるのも大変なんだもん!)


でも本当にいろんな子がいて面白い犬種ですね!
体格が1kgから30kgまで幅がある犬種なんて他にいませんよ…笑

こんばんは!

今日も寒いですね
ついに雪まで降っちゃったよ…

ブリは相変わらず100均じゃらしに夢中です
これこたつに入りながら遊べて楽だなー 笑

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さて、今日はみんな知ってる『狂犬病』について!

狂犬病予防接種…犬を飼っているみなさんなら、毎年射ってますよね?
今回はそんな身近な狂犬病について触れようと思います。

 狂犬病って? 
そもそも皆さん、狂犬病がどんな病気かご存知でしょうか。

『狂犬病』の名前には『犬』の文字が入っていますが、実際は犬だけでなく、全ての哺乳類が感染する病気です。
哺乳類にはもちろん『人間』も含まれます!
発病すれば治療法はなく、とっても悲惨な神経症状を示しながらほぼ100%死亡します。
こんなに医療が発達した現代でも、毎年世界中で約50000人が発病して亡くなっているのが実情です…。

現代の日本ではワクチンの接種のお陰で狂犬病の発症はゼロです。
そのためなんとなーく他人事のように思いがちですが、実際日本でもつい最近まで発生していた病気でした。
そして世界中では今でも各地で発生していて、決して昔の病気とは言えません。


下の地図は獣医師会雑誌から拝借したものですが、狂犬病が発生していないと確認されているのは青に染まっている国だけです。
めちゃくちゃ少ないですよね…
日本も発症国に囲まれています。


図1 世界の狂犬病発生状況(日本獣医師会雑誌 52:1999より)

【原因】
狂犬病の病原体はウイルスです。
狂犬病ウイルスは発症した動物の唾液中に排出されるため、発病動物に咬まれることで傷口からウイルスが侵入することで感染します。


【症状】
狂犬病の症状はとっっても悲惨です。
名前の通り、狂います……

その原因は、狂犬病ウイルスは神経を伝播して増殖するから。
発病すると何事にも過敏になり、狂躁状態になります。
犬では目の前にあるもの全てに咬みつくようになります、もともとどんなにいい子でもそうなってしまうのです。悲しいですね…

下の写真はタイで感染が確認された犬の写真です。


とてもゾッとするような写真ですが、基本的に犬も人も同様の経過をたどります。
ということは…
考えるだけでも怖いですよね。

ちなみに、ネットで検索すると狂犬病に関する動画はたくさん出てきます。
私は、学生時代に授業で何度も狂犬病の動画を見せられました。
それはそれは衝撃的で、トラウマになるようなものでした。狂犬病の怖さを知らしめるには十分でしたね…。今でも詳細に覚えています。



 予防接種はなんのため? 
狂犬病の怖いところは、
①致死率100%というところ
②すべての哺乳類が感染するところ

(咬まれた直後であれば暴露後ワクチンという方法はあります)
なんとしても感染を防がなければなりません。

日本では、犬を飼うと1年に1回の狂犬病予防接種が義務づけられています。
これは『狂犬病予防法』という法律で決められているから。
決して獣医師が儲けようとしているわけではないのです。

狂犬病予防接種の目的はなんでしょうか?
そりゃー可愛い愛犬を感染から守るためでしょう!

もちろんそれもあります。
ですがそれよりももっともっと重要なことがあります。

それは
人間が犬から感染することを防ぐため
です。

狂犬病予防接種は犬のための注射ではなく、人間のために射つと決められたものなのです。


日本は狂犬病清浄国ですが、いつ侵入してきてもおかしくはない状態です。
もしも感染した動物が輸入されてきてしまったら…
潜伏感染状態の動物が気付かずに入ってきてしまったら…
そんな時、ワクチン接種率が100%に近い状態であれば、被害は最小限に食い止めることができます。
逆に『うちの子は大丈夫よ~』なんてワクチンを射たない家庭ばっかりになれば、あっという間に広がってしまうでしょう。


こんなわけで、狂犬病ワクチンは他のワクチンと目的と必要性が全く違っています。
人間と動物たちが一緒に仲良く暮らしていくために、狂犬病ワクチンは必ず射ちましょう…


真面目に書ちゃって恥ずかしいですね!
私にはワンコ図鑑がちょうどいい 笑

こんばんは!

久しぶりにブリにおもちゃを買ってあげたらめちゃくちゃ喜んでくれてます。
100均なのに…笑


今回は犬種大図鑑Part2
お題は ダックスフント

この犬種は知らない人はいないんじゃないでしょうか…
なんせ日本の人気犬種ランキングで常に5位以内をキープしていますから。
日本中あちこちでみかけますよね

 ルーツは? 
出身のダックス達。
まずダックス”フント”なのか、”フンド”なのか?
実はこれ………

どっちでもいいそうです。笑

どうやらDachshundの英語読みが『ダックスフンド』、ドイツ語読みが『ダックスフント』というだけの違いのようです。(ドイツ語って最後のdは濁らないんですって!へ~)

さて、とっても人気犬種のダックス。
ペットショップ等で見られるのは圧倒的に『ミニチュア・ダックスフント』が多いですね。
ですがダックスフントには他にも体格によって『カニンヘン』『スタンダード』がいるのをご存知ですか?
私もなんとなーく小さいか大きいかで見分けてましたが、どうやらJKCでは基準が決まってるんですね。

カニンヘン・ダックスフント:胸囲30㎝以下、体重3.2~3.5kg以下。(生後15ヶ月時点)
ミニチュア・ダックスフント:胸囲35㎝以下、体重5kg以下
スタンダード・ダックスフント:体重9~12kg以下

あとは毛質によって『ワイヤーヘアード』『ロングヘアード』『スムースヘアード』に分かれます。
病院に来る子ではロングの子が多いように感じます。
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さて、肝心のルーツですが…
ダックスはもともとドイツでアナグマ狩り用の猟犬として働いていました。
アナグマの住処に入るためにあの胴長短足のボディが出来上がったのですね。
ちなみにドイツ語で『ダックス』はアナグマ、『フント』はイヌという意味です。アナグマ犬……。

今はもっぱら愛玩犬ですが、かつてはアナグマやウサギ、ネズミを捕ってブイブイいわせてたんですね!


 性格や特徴は? 
性格は本当に色々な子がいますね!
みんな明るくて人懐っこくてお母さん大好き!な印象ですが、たまーーに猟犬気質なのか攻撃的な面が垣間見えることもあります。

特徴は言うまでもなくあの長い胴短い足ですよね。
あの短い足を一生懸命動かして飼い主さんにチョコチョコ着いてくる様子はなんとも可愛らしいですね…


 飼いやすさは? 
室内で飼われるお家がほとんどですが、あまりトラブルは聞いたことがありません。
性格もよくて遊び好きなので、お子さんと一緒の家庭でも楽しそうですね!

ただ、やはり元猟犬ですから、運動量は多いです。
活発な子であればしっかりとしたお散歩が必須ですね


 多い病気は? 
椎間板ヘルニア!!

……すみませんとっても多いもので……。

椎間板ヘルニアはダックスを飼っていて知らない人はいないでしょう。
それだけダックスで多い病気です。
(ここではダックスフントに多いHansenⅠ型を指します)

なんでこんなにダックスで椎間板ヘルニアが多いのでしょう?
胴長で腰に負担がかかるから?

いいえ、実は違います…。(もちろん多少影響はありますが)

ダックスフントはもともと 軟骨異栄養犬種 という特殊な犬種なのです
軟骨異栄養犬種とは、軟骨異栄養症の素因(遺伝子)を持つ犬種のことです。

軟骨異栄養症と言っても聞きなれないですよね。
実はヒトでも軟骨異栄養症という病気が存在しますが、その病気の特徴は手足が短くなってしまうというものです。(小人症とも言われます)


……あれ?まるでダックスですね。


そう、ダックスフントは手足を短く改良するために人為的に軟骨異栄養症とされた犬種なのです。
軟骨異栄養症では、軟骨からプロテオグリカンという物質が減少することで水分量が低下し、固く変性してしまいます。

軟骨異栄養犬種と呼ばれるダックスコーギー達は、早い子では3歳から変性を起こす子もいます。
全員が症状を起こすというわけではありませんが、やはり圧倒的になりやすいです。

こればっかりはいくら気を付けていてもなってしまうことがあるので、
いつもと違う様子が見られたら病院へ!
…としか言えません。




他にもダックスに多い病気としては自己免疫疾患進行性網膜萎縮症(PRA)も広く知られるようになってきましたね。

ただ、どうしても人気犬種なので病気を多く見る機会がありますが、極端に怖がる必要はありません
健康で元気に過ごしている子達もたくさんいますからね


ではでは、今日はこのへんで!
雪降ってるから明日仕事行くの大変だな…

こんばんは。
松本薫さんが引退会見をされましたが、野獣とはかけ離れていてとっても可愛らしい方ですね!
アイスクリーム屋さん。いいなぁ~


今回は通称 イヌの風邪。ケンネルコフ についてです!
今は人間界でもインフルエンザや風邪が流行る時期ですからね


 ケンネルコフって? 

ケンネルは犬舎、コフはという意味で、まとめると『犬小屋の咳』ですね。
正式名称は 犬伝染性気管気管支炎 という名前です。

伝染性の呼吸器疾患の総称で、様々なウイルスや細菌が複合感染することで急性の気管気管支炎の症状を起こします。
伝染性がとっても強くて、集団で飼われているところや、犬が多く集まるイベントで感染することが多いです。(人間と同じですね)

特に特に多いのが、新しい家に迎え入れたばかりの子犬での発症です!
この病気は6ヶ月未満の若い子犬で多いのですが、その理由については下で…


 原因は? 
ケンネルコフの病原体は混合ワクチン中に含まれる犬アデノウイルス2型(CAV2)犬パラインフルエンザウイルス(CPV)から、ワクチンのない犬ヘルペスウイルス気管支肺血症菌マイコプラズマといった細菌まで様々です。

感染経路も経鼻・経口・接触感染とこちらも様々ですから、まさに 犬の風邪 なんですね。
ヒトの風邪と同様に考えても差し支えないです。

先ほどケンネルコフは6か月未満の子犬に多いと書きました。
その大きな理由としては

①ワクチンをまだ接種していない
②環境の変化等に弱く、抵抗力が低い

の2つです。
混合ワクチンに主な原因ウイルスの2つが含まれていますから、当然接種済みの子の方が感染する確率が低くなります。
ただ、その2つだけが原因となるわけではないので、ワクチンを接種していてもかかってしまうことは当然あります。あくまで増悪因子という考え方ですね。

もう一つのほうが重要です。
子犬はもともと抵抗力が低いことはなんとなく分かると思いますが、生後6週~6か月の間にはとあるイベントが発生します。

それは 生まれたところから新しいお家に移る ということですね。

ヒトでもそうですが、子犬にとって環境の変化というのは私たちが思っているより負担がかかります。
動物たちのお正月でも触れましたが、ストレスは動物の免疫力をガクっと落としてしまうんですね。


なので子犬を迎えて1週間は、とても注意が必要な時期とされています。
普段はかからないような感染症にかかりやすくなりますので、基本的に慣れるまではそっとしておくこと。私たちの病院では迎えて1週間未満の子に対してはワクチンも射たないようにしています。

見た目は元気いっぱいで何も考えていなさそうでも、案外デリケートなんですよね


 症状は? 
やはり名前の通り、第一はですね。
深く乾いた咳が続くことが多いようです。
咳が出ることでえづいたり、他には熱や鼻水が出ることもあります。

ほとんどはそれ以上の症状は起こさないのですが、ひどい場合は元気・食欲がなくなってしまったり、長期化すると2次感染を起こして気管支肺炎を起こしてしまうこともあります。

かかるのはほとんどが子犬なので、あなどれないですね…


 治療は? 
軽いものの場合、身体を温めて、乾燥しないように適度に湿度を保ちながら安静にすれば1週間ほどで改善してくれます。
ただ、ほとんどが子犬での発症なので、重症化する可能性を考えて以下の治療を行うことが多いです。

・抗生物質:細菌を退治するために使います
・鎮咳薬:咳が酷くて苦しい場合は使うことがあります

その他、場合によっては噴霧器によって薬剤を吸引させるネブライザーという治療を加えることもあります。
治療は1~2週間ほど続けることでほとんどの子は改善します。


 予防方法は? 
まずはやはりワクチンですね。
100%の予防はできませんが、やはり接種していない子と比べると感染率が下がります。

あとは子犬をお家に迎えて1週間は、たとえどんなに元気に見えてもそっとしておくこと
可愛くて構いたい気持ちは分かりますが、遊ぶのはほどほどに。
最初は慣れるまで休ませてあげて、お外に連れ出したり病院に連れて行ったりはしないでください。


また、たくさんの犬が集まるイベントにも注意が必要です。
うちの病院で、とある時期にケンネルコフが疑われる子がたくさん来たことがあります。
聞けばみんな同じイベントに行ってからとのこと。
おそらくそこでうつってきたのでしょう…。

楽しいイベントに行くのはもちろんいいことです。
わんことコミュニケーションも取れますしね
ですがもし、その後にいつもと違う咳をし始める様子が見られたら、早めに病院に連れてきてください!
イベントに関しては、成犬子犬関係なくかかることがありますので…




さて、今回は犬の風邪についてでした。
ほんとうに犬と人は似てますね~
みなさんも風邪やインフルエンザに気を付けて!
ではでは

こんばんは。

飼い主さんにとってもおいしい干し芋もらって最高の気分です。やっぱ芋はおいしいなー
(干し芋を乾燥芋と呼ぶのは方言なんですってね)

今回は犬種について語ります。
私個人の印象だったり好みだったりが大いに含まれるので、あまりためにならないですが…
私がしたいだけですすみません 笑
昔から犬の図鑑を見たりするのが好きだったもので…


1番目のお題は シーズー

わたし犬の中でシーズーが1番好きなんです。
小さい頃から飼っていて、私が獣医になるきっかけをくれた子がシーズーの男の子だったので…
今でも診察の時にシーズーちゃん達を診ると心躍ります。

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 ルーツは? 
シーズーのふるさとは中国
ペキニーズとラサ・アプソを掛け合わせて作られました。
かつては貴族や皇族しか飼うことができない犬種であり、神の使いとして大切に大切にされていました。

犬達は犬種によってそれぞれ役割と仕事をもっています。
例えば猟犬。彼らには人間の狩猟を手伝ってもらうために改良されています。
他にも家畜を守ってくれる牧羊犬や家を守ってくれる番犬など、私たちの先祖は犬達にたくさん助けられていたんですね。

その中でシーズーの役割は『愛玩犬』
人間に癒しをくれる役割を持って生まれた犬種なんです。

今では世界中で愛されていて、日本でもあちこちで飼っている方を見かけますね。


 性格や特徴は? 
性格は一言でいうと、陽気で頑固な甘えん坊 です。
シーズーは一般的に明るくておおらかな性格の子が多く、神経質な子は少ないとされています。
小さな子やお年寄りとの付き合い方も上手なので、家庭犬として人気ですね。

ひとつ性格の欠点を挙げるとすれば、少しプライドが高くて頑固な面があるところでしょうか。
子犬の頃に社会化トレーニングを怠ると我が強くわがままになってしまうことがあります


特徴といえばやはりあのぺちゃ鼻大きな目ふわふわの毛ですね!
比較的骨太でがっしりとした体型なので、ずんぐりむっくり…という言い方をすることもあります。笑

おしりをフリフリしながら尻尾を揺らして、楽しそうに歩くのも特徴的です。
散歩中のシーズーを見るとなんだか楽しくなるのはこのせいかもしれません


 飼いやすさは? 
正直飼いやすさは小型犬の中でもトップクラスだと思います!(偏見)

性格もよくって体も丈夫、おまけに長毛種なので毛も抜けにくいのです。
実際、日本では長い間安定した人気を誇っています。

ただ、小型犬だと思ってあなどるなかれ!
シーズー達はかなり活発なので、十分なお散歩が必要です。
もちろん大型犬ほどではないですが…笑

また、毛が抜けない反面、長毛種なので定期的なブラッシングとトリミングが必要です。
逆に言うと、カットのスタイルによって外見がガラッと変わるので、トリミングを楽しんでいる方もいます。


 多い病気… 
獣医なのでここは触れておかないとですね。

シーズーの弱点は、 皮膚 と  です

目に関しては、短頭種(鼻ぺちゃの子達)みんなに言えることですが、大きく飛び出しているので
まず物理的に傷がつきやすいです。

なので目の構造上、角膜潰瘍乾性角結膜炎(ドライアイ)といった目の病気が多く見られます。
これらは一度罹ると慢性化しやすいのも特徴的です。
丸くて大きな目は魅力的ですが、困ったこともあるんですね…

もう一つが1番の問題。皮膚の病気です
特に多いのが
マラセチア性皮膚炎
アトピー性皮膚炎

の2つになります。

シーズーは生まれつきオイリー肌の子が多いです。(ひどい場合は脂漏症と呼びます)

単にオイリーなだけであれば問題にならないことが多いのですが、それを狙ってしめしめと増える輩がいます。
それがマラセチアです。
マラセチアはもともと皮膚にいる菌(常在菌)の一種ですが、増えすぎると痒みや炎症といった症状を出します。そういった、マラセチアが原因となって起こった皮膚炎をマラセチア性皮膚炎と呼びます

マラセチアは酵母菌の仲間なので皮脂と湿気が大好き。
皮膚だけでなく耳で悪さをすることもあります。(マラセチア性外耳炎)

アトピー性皮膚炎はご存知だと思うので割愛しますが、人の症状と基本的に同じです。
自己免疫で皮膚を傷めてしまう病気のひとつですね。

この2つの病気、特徴は『とにかく痒い!』ことです。
シーズー犬のみんながなるわけではありませんが、他の犬種と比べるととても多いです。



…とシーズー達はこんな犬種であります。笑
私の愛するふわふわのコロコロ。魅力は伝わったでしょうか?
ちなみに私が飼っていた子は8kg近くあるBigなシーズーでした。
ソファでお腹を出して寝る姿はまるでタヌキでしたね。笑
あーーーーーかわいい!!!

LastShareCollage


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