獣医師みやも&ブリ太郎のすったもんだ日記

愛猫ブリ太郎と、動物病院の日常やどうでもいい日々を綴ります。

2019年02月

こんばんは!
やっっっと暖かくなってきたと思いきや…
今度は花粉と乾燥と戦っております。みやもです。

さて、今回のテーマは初の大型犬!
ラブラドールレトリーバー
です

盲導犬や介助犬としても有名なこの犬種。
実は世界で最も登録数の多い犬種なんです

そんな働き者で人気者のラブラドールたち。
かくいう私も、ラブラドール(系雑種)のヒメちゃんを実家で飼っております

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お散歩いきます?それとも触ります
(本人は自分を純血のラブラドールと思っています)

ルーツは?

一般的に、ラブラドールの原産国はイギリスとされていますが、実はちょっと違います。
ラブラドールの祖先となる犬種はセント・ジョンズレトリーバーという犬種で、カナダのニューファンドランド半島でタラ漁のお手伝いをしていました。

このセント・ジョンズレトリーバーがイギリスに持ち込まれ、改良・繁殖が行われてラブラドールが誕生したとされています。
(ちなみにセント・ジョンズレトリーバーにマスティフをかけ合わせた犬種がニューファンドランドになります)
レトリーバーは『獲物を回収(レトリーブ)する者』という意味を持ち、その名の通り漁や猟で獲物をくわえて主人のもとに運んでくる仕事をしていたんですね。


ラブラドール半島で生まれたと思いきや、ニューファンドランド半島(カナダ)出身。
ちょっと紛らわしいです


特徴や性格は?

世界中で警察犬盲導犬として働くことでとにかく有名なラブラドール。
こんなに色んなところで活躍するのは、やはりその性格からでしょう。

ラブラドールはとにかく明るくて温厚
人間が大好きで、誰にでもしっぽを振りながら突進していってしまうくらいには人懐っこいです。

病院でも喜んで診察室に突入してきて私たちに愛想を振りまいてくれて、注射を射った瞬間に

『え!??こんなにカワイイぼくなのに、ひどい!』

とでも言いたげな顔でしょんぼりする子もいます。
(注射にも気づかずに喜んでいる子もいますが…笑)

表情が豊かなのもこの犬種の特徴で、見ていて飽きません


しかし、ただ愛想を振りまいているだけののんきな犬ではありません。
訓練すればどんどん覚えていく頭の良さと、抜群の運動能力を持っているスーパードッグなのです


本来の仕事柄、何かをくわえて運んでくるのも得意です
よく毎朝新聞を持ってきてくれる子を見かけますね
よく、
『あんなに働かせてかわいそうじゃないの?』
という声を聞きますが、心配ご無用!
ラブラドールに限らず、犬たちは基本的に人間と一緒に働くことが大好きです
お仕事を与えることで、本当にイキイキしてくれます。

健気ですね~


むしろしつけや訓練を何もせずに過ごす方が、この子達には退屈でハリがない生活になってしまうこともあります


飼いやすさは?

まず、ラブラドールの性格の良さは犬の中でもトップクラスです。
人間にも犬にも優しく、基本的に攻撃的な面は一切見せません。

子供とも(同じテンションで)遊んでくれるので、家族の一員としてとっても楽しく過ごせるのではないでしょうか

しかし、もちろんその反面問題点もあります。
注意したいのはその大きさパワー
ラブラドールはアメリカでは中型犬として扱われていますが、日本では立派な大型犬です。

特に子犬の時は元気いっぱいでパワーが有り余っていますから、扱いには少々注意が必要です。
引っ張り癖や飛びつきはしないよう、小さいうちから徹底的にしつけましょう。
本人には悪気はなくとも、喜びのあまり小さなお子さんや高齢の方を倒してしまってケガをさせてしまうこともありますから…。

あとはお散歩
当たり前ですが、大型犬は小型犬よりも運動量が多いです。
自由に遊ばせられるスペースがなければ、やはり十分なお散歩が必要です。


大型犬を飼うにはそれなりの経験や覚悟が必要なのは言うまでもないですね…
やはりスペースの小さな住宅の多い日本では少しハードルが高いかもしれません。
でも、大型犬の中では断トツで飼いやすい犬種のひとつだと思います


多い病気…

実はラブラドールには、これと言って多い病気がありません!
これが世界中で働く犬種として選ばれる理由のひとつかもしれません

もちろん大型犬全般に多い、関節や骨疾患はありますがラブラドールで特徴的に多い病気というのはあまり思いつきません…

これだけ人気があって繁殖もされていながら、病気が少ないのはブリーダーさんたちの努力の賜物でしょう

強いて言えば、ラブラドールは食欲旺盛なので太りやすいというのはあります。
私たちの間でよく言う冗談で

『レトリバーとビーグルとキャバリアが食べなくなったらタダ事ではない』

というのがあります(笑
それだけよく食べる子達なんですよね…


近頃は
『肥満も病気のひとつです!』
と言われますから、体重管理にはより注意が必要でしょう

何より、体重が重い子が高齢になると、介助にとてつもない体力が必要になります…



総合的に見て、大きな欠点が見当たらないラブラドール。
特にあの性格は、犬好きにはたまらないですよね
私もラブラドールは大好きです

こんばんは!
本当は昨日書く予定だったのですが、ここ数日めちゃくちゃ忙しくて遅れてしまいました…


さて、今回は前回のつづき。
猫の室内飼育を勧める理由
~ご近所トラブルのリスク編~


です!

前回は病気やケガのリスクについて説明しました。
でも、お外のキケンはそれだけではありません…


迷子

まずはこれですね。
普段からお外に行き慣れている子であれば、あまり心配いらないかもしれませんが、慣れない子がうっかりお外に出てしまうと予想外の動きをすることがあります。

ずっと室内で生活をしていた子にとって、お外は全てが未知の世界。
車の音にびっくりして飛び出して行ってしまうこともあれば、知らない人や音に怯えて物陰でじっとしている子もいます。(案外これが多いです)

これはやむを得ない事態なのですが、大きな地震の際にびっくりして外に飛び出してしまう子は多いようです。
そういう時はまず近くの車の下や側溝の中をのぞいてみて下さい。
案外近くに隠れていることが多いですよ


また、お外にいき慣れている子でも油断はできません。
やはり危険なのは発情期

男の子は女の子を求めてかなり遠くまで旅に出てしまいます。
もともと男の子の普段の行動範囲は半径約3kmと言われていますので、中には迷って帰ってこれなくなってしまう子もいます。
もちろん動物は帰省本能が強いと言われますが、人間と同じく迷ってしまう子もいるんですね…。

そして迷子の期間が長くなれば、前回のブログ内容のキケンが伴ってくるというワケです


望まない繁殖

これも大きな問題ですね…
今でこそ地域猫運動や、避妊去勢手術の必要性が広まってきていますが、それでもまだ未避妊・未去勢の子が多いのが実情です。

お外にそういう子が出てしまうとどうなるでしょうか…。

 
猫は季節繁殖動物と言われ、1日の日照時間が12時間を超えると発情期がやってくるとされています。

また、猫は交尾排卵動物に分類され、交尾によって排卵が起こります。
そのため、交尾による妊娠確率が他の動物と比較にならないくらい高いんですね

さらに猫は子宮修復能力がとても高いため、出産をすればすぐにまた妊娠することが可能になります。
(授乳をしている間は発情は起こりませんが…)


春になるとあちこちで
『うちで子猫が生まれちゃって…』
という話を聞きますが、それはこの理由からだったんですね

望まれない妊娠は、生まれた子も頑張って産んだお母さんにとってもかわいそうなことです。
猫は動物なので、交尾や妊娠の制御はできませんから、せめて飼われている子は人間がコントロールしてあげましょう。


自分の家の雄猫がよその家の雌猫を妊娠させてしまって…
というのもトラブルのもとです


ご近所からの苦情

これは案外多いのではないでしょうか。
猫好きは盲目になりがちですが、世間は猫が好きな人ばかりではありません。

特に問題になりやすいのは

・オシッコ・ウンチ問題
・ゴミ荒らし
・鳴き声(特に発情期)
・花壇や車がキズつけられる

ですね。
特に雄猫(未去勢)はオシッコのニオイがとても強く、発情期の鳴き声は驚くくらい大きいものです。

さらに自分の家の大事な花壇や庭が荒らされるとなれば、猫が苦手でなくとも我慢ならないのではないでしょうか。
可愛い愛猫のせいでご近所との関係にヒビが入ってしまうなんて悲しいですよね…。



好奇心旺盛な猫達にとって外の世界はとっても魅力的です。
『ずっと家のなかなんてかわいそう!』
と感じる方もやはりいると思います。
お外に出たくて鳴いてるのを見ると、心が痛む気持ちも分かります。


でもお外に出すその前に、少し考えてみて下さい。
『かわいそう』と思ってしたことで、結果的につらく、かわいそうな思いをしてしまうかもしれません。


最近では猫グッズもたくさん販売されていて、工夫次第で室内でも楽しく過ごせるようにすることができます。
それでもどーーーしてもお外に出したいのであれば、せめて発情期は避けた方がいいかと思います

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確かに外は楽しそうだよね

こんばんは!
ついに鼻がムズムズしてきた…
花粉症シーズンが到来ですぞ


今回はネコの飼育方法について!
最近は猫の飼育頭数が犬を超えたということで話題になってますね
たしかに飼っている家庭は多く、多頭飼いも当たり前になってきているようです。

多い方では10頭を超えるお家も…
それだけ猫に魅力があって飼いやすいということなんでしょうね


さてさて、猫は犬と違って飼育場所の決まりや基準が存在しません。
なので自由に家の中と外を出入りしている子も多いですね。

『おさかなくわえたどら猫~』
なんて歌もありますし、猫は自由に外を出歩くものというイメージが強いと思います。


ですがそれ、実はかなり危険なんです…
農水省のHPでも、猫の室内飼育が推奨されています。


今回はその理由について書いていきます
(あくまで獣医師からの目線になります)


1.感染症のリスクやケンカ
お外に行くということは、他の猫と接する可能性が出てきます。
特に♂猫の発情期は、行動範囲がグッと広がりますし、♂どうしのケンカが多くなります。

猫どうしがケンカをすれば、もちろんケガをしますよね。
(ちなみに猫の口の中はウンチより細菌数が多いと言われています…)
 
さらにケガと共につきまとうのが、感染症です。
猫の感染症には、ウイルス細菌寄生虫まで様々です。

ネコどうしでうつるものでは、カリシウイルスやヘルペスウイルスといった、いわゆる『ネコ風邪』口内炎の原因となるものがダントツで多いです。
(猫風邪についてはまた後日触れます)
この猫風邪、風邪なんて名前ですけど意外と侮れません!
対応が遅れれば命を落とすことだってあるんです


また、ウイルスの中でも怖いのが 猫白血病ウイルス と 猫エイズウイルス でしょう。
(個人的に)
このウイルスの感染経路には胎盤感染(生まれつき感染している)もありますが、他の子からうつってしまうことがやはり多いです…

この2つ、何が嫌かというとまず一度感染すると基本的に除去できないこと
(感染初期に治療を行って陰転したという例もありますが、稀です…)

また、遅かれ早かれ、いずれ発症してしまうことです。
治療方法は支持療法のみなので、治療が難航することも多いです。

生まれつきの場合は仕方ないですが、できることなら感染を予防してあげたいものです。


予防方法にはワクチンもありますが、効果は100%ではありません。
乱暴な言い方になりますが、感染源を断つことが究極の予防方法なんです。


また、これからの季節多くなるのが寄生虫ですね。
草むらにはヤツら(ノミ・ダニ)が潜んでますし、田舎では疥癬や耳ダニがついてしまうこともあります。
(なぜか室内飼いでもついちゃう子もいますが)

また、このような外部寄生虫の他、季節関係なく感染のリスクがあるのが内部寄生虫です。
内部寄生虫は、消化管や体内組織に寄生する虫たちのこと。(いわゆるお腹の虫ですね…)
じつはとってもたくさんの種類がいます。

私が今住んでいる地域では、他の子のウンチから感染する回虫や鞭虫、鈎虫。そのほか体についたノミを口にすることで感染する瓜実条虫や、カエルやヘビを食べることで感染するマンソン裂頭条虫といったところが多いです。
寄生虫は駆虫ができるので、さほど大変ではありませんが、多頭飼育している家庭ではお互いにうつし合ってしまったりすることがあります…


長くなりましたが、
まずはこの感染症が大きなリスクになります…


2.交通事故のリスク
他の猫との接触によるケガや病気の他にも外にはもう一つ、大きな危険があります。
それが 交通事故 です。

これが実はかなり多い…
猫は事故にあいやすい印象があると思いますが、それには猫の性質に原因があります。

動物は動くと形が変わります。
基本的に猫の脳は、動いた物を見ることでスピードや距離を測っています。
車は動いても形が変わりませんから、猫は車が近づいてきているのをとっさに判断ができません。

車が近づいてきているのに道路のど真ん中でじーっと車を見つめて、ギリギリになって慌てて逃げる猫をたまに見かけますが、あれはこっちに来ているのか判断している時間なんですね。

その性質のため、猫は他の動物と比べて事故にあってしまう確率が高いのです…

事故にあってしまって運び込まれてくる子は結構多いです。
軽い打撲程度で済んくれる子から重症で瀕死状態の子まで、事故の子の症状は千差万別。
やはり骨折していることが多いですから、治療費用も莫大なものになります。


事故の他にも、農薬などの誤食など、危険がいっぱいです。
私たちが1番困ってしまうのは、『外で何があったか分からないこと』です。
何かしらのきっかけがあって調子が悪いのと、何があったか分からない状態で1から調べていくのとでは天と地ほどの違いがあります。
『それを調べるのがあんたらの仕事でしょうが!』なんて言われることもありますが、結果的に原因が分からず治療を行わなければならない子はたくさんいるのが実際です。


ひとまず外と病気との関連について書きました。
でもまだまだあります!

つづきはまた次回…

こんばんは!
いよいよ花粉症のシーズン到来なのか、毎朝起きると鼻の中がかぴかぴです。
加湿器買おうかな…

さて、今日のテーマはチワワ
トイプー、ダックスと並ぶ人気犬種ですね!


日本ではあのアイフルのCMが人気に火が点いたきっかけではないでしょうか


ルーツは?

チワワの原産地はメキシコ
実は歴史の古~い犬種です。

古代アステカ文明の時代の『テチチ』と呼ばれていた犬種が祖先であるとされています。
このテチチの記録があるのは9世紀以降。
小さくてかわいい見た目ながら、なんと儀式の生贄として用いられてたそうです

その頃のお墓からは、チワワの骨が一緒に発掘されています。
死者を死後の世界へと導くとされていたんですね…

なんとコロンブスからスペイン国王への手紙にもチワワについての記載があったとのこと。

日本で飼われ始めたのは1970年代、人気が出始めたのもここ20年くらいですから新しい犬種と思われがちですが、昔から人間と共に生きていた犬種なんですね…


特徴や性格は?

1番の特徴はやはり、世界的にも認められた小さな身体でしょう。
基準としては体重3kg未満とされているようですが、大きな子も時々見かけますね

その他にも、他の犬種には見られないたくさんの特徴があります。
主なものを挙げるとすれば
・大きな目
・短く詰まった鼻吻
・アップルドームと呼ばれる大きな額

でしょうか。

もともとは短毛の犬種でしたが、そこにパピヨンやポメラニアンを交配してロングコートが生まれました。
日本ではロングコートが人気のようです


チワワの性格は見た目と違ってとっても大胆
基本的に明るくて愛情深い犬種ではありますが、大きな犬種にも立ち向かっていく勇敢な一面もあります。
(私たち獣医師にも立ち向かってきます 笑)

正直、甘やかすと手が付けられなくなります…


飼いやすさは?

チワワは超小型犬に分類されますので、日本の狭い住宅スペースでも十分一緒に暮らせます。
その点だけでも十分に飼いやすい犬種といえるでしょう。

食事の量や排泄量も少なく、そういった現実的な部分を見ても一般家庭で飼うには負担は少ないと思われます

ただ、先ほども書いたようにチワワは結構気が強いです。
小さいからといってしつけを怠るとなかなか大変なことになりますので、油断はしないようにしましょう
いくら小さいといっても犬は犬。ウサギやハムスターとは違いますので…

多い病気は?
チワワは…病気が多いです

この原因は悲しいですが人間にあります。
トイプーでも触れましたが、特に日本では小さい犬種が人気があります。
人気のある犬種は増やそうとするのが人間。
小さい犬種の方が世間的に好まれるせいで、どんどん小さく、目や頭は大きく改良(改悪?)されました。
その結果、無理な繁殖により頭部や骨格に問題のある個体が増えてしまったんですね…

そんなワケで、チワワには
水頭症やてんかんといった神経疾患や、膝蓋骨脱臼などの骨疾患が多いです。

水頭症というのは、脳にある側脳室というスペースに脳脊髄液が過剰に貯留し、脳実質が圧迫されてしまう病気です。
ほとんどが生まれつきのもので症状を起こさないことも多いですが、まれに痙攣や震えといった神経症状を起こす場合があります。



また、大きな頭という特徴ゆえ、頭部に『ペコ』と呼ばれる凹みがある子が時々見受けられます。
これは泉門と呼ばれる頭蓋骨の接合部の隙間です。(ヒトの赤ちゃんでもありますね)

大部分の子は成長につれてふさがりますが、時折成犬でも見られる子がいます。
そういった子は頭をぶつけたりといった大きな衝撃には特に注意しましょう。


また、小さい身体ですから思いもよらないケガを負うこともあります。
性格も勇敢で大型犬にも果敢に挑んでいきますから、ドッグランなどでは目を離さないようにしましょう!



…これで人気犬種3頭が終わりましたねー!
小さい子も大きい子も、それぞれの良さと大変なところがありますね
(チワワの絵描こうと思ったのにiPadが死亡した…)


そして!!明日と明後日はついに獣医師国家試験です!!!
全国の獣医学生たち頑張ってー!
もうちょっとで楽しい春休みが待ってるよ

こんばんは!
昨日はバレンタインデーでしたね。


この時期はとある症状で病院にやってくる子が増えます
(今年はまだ見てないですが…)

それは
チョコレートの誤食
です。

お家でも手作りお菓子でチョコを使ったり、もらったり渡したりしますからね。
おいしそうな匂いがしてつい口にして…というのがどうしても多くなります。

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チョコレート中毒って?
チョコレートは犬に食べさせてはいけない。
これは有名ですよね。
いろんなサイトや飼育本にも書いてあると思います。


でもそれはなぜでしょう?


それはチョコに含まれるとある成分にあります。
それがチョコの原料カカオに含まれる『テオブロミン』です。

テオブロミンとは、メチルキサンチンアルカロイドと呼ばれるものの一種で、
有名なところだとカフェインの仲間です。
これを犬が過剰摂取してしまうと、量によって中毒症状を起こしてしまいます。

でも、
『人間は食べても大丈夫なのに、なんで犬はダメなの?』
と思われるかもしれません。それもそうですね。
ですが実はそれ自体が大きな誤解。

人間だって多量に食べたら中毒を起こします。

どんな物質だって致死量が存在します。
50kgの人がコーヒーを50杯飲めば死にいたります。
毎日飲んでる水だって、1日6ℓ以上飲めば中毒症状を示すんです。

板チョコであれば、85枚を一気食いすればヒトでも命に関わります。


ただ、その中でも特に犬にチョコレートが有害だと注目されるのにはきちんと理由があります。
それは犬のテオブロミンの分解が極体に遅いから。
テオブロミンは肝臓で分解されますが、とある研究によると、
人での分解時間が6時間なのに対し犬では17時間。約3倍もの時間がかかります。

そのため少量でも、中毒症状を示しやすいんですね。

症状は?
テオブロミンやカフェインなどのメチルキサンチンアルカロイド類は、過剰に摂取すると
中枢神経や消化器、循環器へ影響を及ぼします。

症状は主に

嘔吐
・下痢
・痙攣発作
・呼吸困難

軽いものから並べました。
重症では最悪の場合死に至ることもあります。


症状はもちろん量に依存しますが、出かたは個体差が大きく、その子によって全然違います。
(うちで昔飼っていたシーズーは板チョコ1枚盗み食いしても大丈夫でした。怒られますね…)

でも、中毒を起こす量としてある程度の目安はあります。
一般的に、犬の体重1kgあたり90〜100mgのテオブロミンを摂取すると中毒症状が見られると言われています。
チョコレートの種類(カカオの含有量)によってテオブロミン量は異なりますが、目安として
5kgの犬であれば

ホワイトチョコレート:2600g
ミルクチョコレート:45g
ブラックチョコレート:20g

(板チョコ1枚60g)

で症状を示すことがあります。
また、最近は70〜99%といったカカオがたくさん含まれたチョコレートも多くなりましたから、
それらでは少量でも危険な場合があります。


治療は?

治療は、食べてすぐであれば催吐処置を行なってチョコレートを吐き出させます。


チョコレートは粘着性のある物質ですから、時間が経って溶けると胃にくっつきます。
時間が経っている場合は状況によっては胃洗浄、活性炭吸着剤の服用、支持療法としての点滴を行うこともあります。

いずれにしても、食べた子やチョコレートの種類、量によって全然違いますから、もしチョコレートを多量に食べてしまった場合は病院へ!


いつも思うけど、こんなに色んな物を安全に食べられる人間ってすごいな……
どうしても美味しい物を食べたいっていう意地を感じますね。笑


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