こんばんは!
今Twitter上でとある問題が話題になってますね。
それが
猫の避妊・去勢手術ミスについて
事の詳細としては
とある猫の飼い主さんが自身が飼っている雄猫の去勢手術をかかりつけでお願いしたところ、
確認不足で避妊手術、つまり開腹されてしまったというもの。
獣医側の言い分としては、飼い主に『避妊手術をお願いします』と言われて、避妊手術=雌と思い込んだ とのことでした。
Twitter上では
『獣医のくせに雄雌も分かんないのか』
『麻酔かけて毛を刈っても分からないの?』
との声が多いですね。
なので今回は 猫の性別判断について 書こうと思います。
正直、例の問題は獣医師の確認不足と、問題があった後の飼い主とのコミュニケーション不足によって起こったものと思います。
避妊手術と去勢手術が混同している飼い主さんもいますから、今回飼い主さんには全く落ち度はないです。
ただ、麻酔をかけて毛を刈っても分からないのかどうか についてはちょっと触れなければなりません。
まず、そもそも犬と猫の体の構造は全く違います。
まずは犬の雄雌の違いについて。
犬については知っている方がほとんどでしょう。
仰向けにしてお腹を見れば、一目瞭然ですね。
男の子の場合は下腹部にペニスがあり、その下に睾丸が見えるはずです。
バンザイで立たせるだけで十分判別可能、分かりやすいです。
では、猫ではどうでしょうか。
もちろん猫のオスにもペニスと睾丸が存在します。
ですが、犬のようにお腹の目立つところにペニスがあるわけではないんですね。
このイラストでは仰向けになれば見えるように書いてますが、
実際には仰向けで猫の睾丸・ペニスはほとんど見えません…
特にふわふわの毛が生えている猫達。
注意して確認しようとしなければ、そのまま気付かずに手術に入ってしまう可能性は十分にあります。
かといって、だから間違えても仕方ないと言っているわけではありません。
私たち獣医師は、最初に避妊去勢手術について教わる際に『性別の確認』を徹底するよう言われます。
……なぜなら飼い主さんも勘違いしていることがあるからです。
先ほども言ったように、猫のペニスはおなかにはありません。
飼い主さんの中には、犬の要領でおなかをさすって
『ああ、おちんちんがない。この子はメスだな』
と思ってこちらに避妊手術を依頼し、預かりの時に診察室で確認するとオスだった…
なんてこと、実は少なくないんです。
最も分かりやすいのは、立った状態で尻尾を持ち上げて直接陰部を確認する方法ですね。
私たちはこの方法で預かり時に必ず確認するようにしています。
去勢手術をするような大人の子であればこれで確実に分かるので大丈夫。
問題は睾丸がまだ降りてきていない幼猫の性別チェックです。(幼猫で去勢はしませんが)
睾丸が分かりにくい子の場合は、肛門から尿道口までの距離で見分けることもできます。
距離が長い場合は男の子、短い場合は女の子ですね。
慣れれば簡単に見分けることが可能です。
猫の性別チェック
意外にもトラブルの種になりやすいところです…
私たちも気を付けないといけないな、と改めて思いました。
今Twitter上でとある問題が話題になってますね。
それが
猫の避妊・去勢手術ミスについて
事の詳細としては
とある猫の飼い主さんが自身が飼っている雄猫の去勢手術をかかりつけでお願いしたところ、
確認不足で避妊手術、つまり開腹されてしまったというもの。
獣医側の言い分としては、飼い主に『避妊手術をお願いします』と言われて、避妊手術=雌と思い込んだ とのことでした。
Twitter上では
『獣医のくせに雄雌も分かんないのか』
『麻酔かけて毛を刈っても分からないの?』
との声が多いですね。
なので今回は 猫の性別判断について 書こうと思います。
正直、例の問題は獣医師の確認不足と、問題があった後の飼い主とのコミュニケーション不足によって起こったものと思います。
避妊手術と去勢手術が混同している飼い主さんもいますから、今回飼い主さんには全く落ち度はないです。
ただ、麻酔をかけて毛を刈っても分からないのかどうか についてはちょっと触れなければなりません。
まず、そもそも犬と猫の体の構造は全く違います。
まずは犬の雄雌の違いについて。
犬については知っている方がほとんどでしょう。
仰向けにしてお腹を見れば、一目瞭然ですね。
男の子の場合は下腹部にペニスがあり、その下に睾丸が見えるはずです。
バンザイで立たせるだけで十分判別可能、分かりやすいです。
では、猫ではどうでしょうか。
もちろん猫のオスにもペニスと睾丸が存在します。
ですが、犬のようにお腹の目立つところにペニスがあるわけではないんですね。
このイラストでは仰向けになれば見えるように書いてますが、
実際には仰向けで猫の睾丸・ペニスはほとんど見えません…
特にふわふわの毛が生えている猫達。
注意して確認しようとしなければ、そのまま気付かずに手術に入ってしまう可能性は十分にあります。
かといって、だから間違えても仕方ないと言っているわけではありません。
私たち獣医師は、最初に避妊去勢手術について教わる際に『性別の確認』を徹底するよう言われます。
……なぜなら飼い主さんも勘違いしていることがあるからです。
先ほども言ったように、猫のペニスはおなかにはありません。
飼い主さんの中には、犬の要領でおなかをさすって
『ああ、おちんちんがない。この子はメスだな』
と思ってこちらに避妊手術を依頼し、預かりの時に診察室で確認するとオスだった…
なんてこと、実は少なくないんです。
最も分かりやすいのは、立った状態で尻尾を持ち上げて直接陰部を確認する方法ですね。
私たちはこの方法で預かり時に必ず確認するようにしています。
去勢手術をするような大人の子であればこれで確実に分かるので大丈夫。
問題は睾丸がまだ降りてきていない幼猫の性別チェックです。(幼猫で去勢はしませんが)
睾丸が分かりにくい子の場合は、肛門から尿道口までの距離で見分けることもできます。
距離が長い場合は男の子、短い場合は女の子ですね。
慣れれば簡単に見分けることが可能です。
猫の性別チェック
意外にもトラブルの種になりやすいところです…
私たちも気を付けないといけないな、と改めて思いました。