いよいよ大晦日ですね~
今年も忙しくあっという間に過ぎていきました。こうしてどんどん歳を重ねていくのか…
さて、今回は私の大学の話。
前々回書いた通り、私は高校卒業後(1年浪人経由)南の方の大学に入学しました。
獣医学科のある大学は国立10、私立5、公立1(最近設立された岡山理科大学ですね)の合計17大学です。
『獣医学部』ではなく『獣医学科』という書き方をしたのには理由があります。
一般に医師を輩出する大学は『医学部』を持ちますが、獣医師を輩出する大学で『獣医学部』を持つ大学は実はそうありません。
じゃあ何学部になるのか?
私立は例外ですが、国立大学のほとんどは『農学部獣医学科』です。
※これは私が在籍していた頃の話です。現在は改革が進み、複数の大学が共同で設置する『共同獣医学部』がいくつか存在します。
獣医の世界はとっても狭いです。毎年輩出されるのは17大学から1000人ほどです。
1000人って多くね?と思うかもしれませんが、医師の8000人と比べるとかなり少ないのが分かりますね。
(輩出人数と就職分野のアンバランスについては、岡山理科大学が新設された理由に関わるので、今回は触れません。長くなるので…)
あら、話が逸れました。
今日は私の卒業した某大学の生活について書く予定でした
獣医学科は6年間で卒業します。ただ6年間の生活は同じではなく、各学年ごとに色がガラっと変わります
そんな獣医学生の6年間、各学年ごとにまとめちゃいます
- 1年生
おそらくどの大学でもそうですが、1年生ではまだ専門分野(獣医になるための勉強)は始まりません。
共通教育といって、他の学部生と一緒に一般的な内容を勉強します。
まあ、大学に慣れるまでの猶予期間とも言えるでしょう。私はこの時期に遊び狂って勉強の仕方を忘れました…のちに苦労します
- 2年生
さあ、そろそろ慣れたでしょうと少しづつ専門分野が入り始めます。
最初はもちろん基礎の王様『解剖学』と『生理学』。
働き始めた今、なぜ最初にこの2つを勉強させるか分かります。めっちゃ大事だわ…
大学は前期と後期に分かれますが、前期は座学のみ。後期からいよいよ『解剖実習』が始まるのです。
解剖実習:獣医学生の関門のひとつ。実際の動物を使用して筋肉や神経、臓器の位置・名前を学ぶ。
解剖実習内容については詳しくは書きませんが、とてつもなくハードな実習です。朝から晩まで献体とにらめっこ。もちろんテスト・レポートもあり。
2年生の山場はこれくらい。しかし言ってもまだ2年生、序の口です。
- 3年生
ここから本格的に専門分野の授業が始まります。
2年生までは授業の半数以上を共通教育分野が占めますが、3年生ではほぼ専門分野となります。
項目全部は覚えてないので書き出しませんが、やはり大変なのは解剖(座学、実習どちらも)。
牛、豚、馬、犬、猫…。動物の体はその種類によって全然違います。この筋肉はこの動物にはないとか、この骨の部位はこの動物にしか見られないとかたくさんあります。(猫に鎖骨はありません)
『私は小動物臨床に行きたいし、牛豚馬は覚えなくていいや』
なんて言ってられないのです。全部の動物の全部の筋、骨、神経、血管を叩き込む!私はこれに一番苦しみました
そんな解剖がてんこ盛りなのが3年生、それに分子生物学や生理学の続き、薬理、毒性など基礎の他の分野も増えてきます。
私が一番しんどかったのは3年生かな…(追試もいっぱい受けたよ)
4年生からは臨床分野がどっと増えてきます。
続きはまた後日
あと9時間程で2018年が終わりますね
ではでは皆様よいお年を~
早く遊べというプレッシャーをかける係のひと