こんばんは!
動物病院の繁忙期はまだまだ終わりません。
毎日仕事終わりには脱水しかけております。
さてさて、今回は治療に欠かせない『投薬』について!
動物達、特にネコにお薬を飲ませるのはなかなか苦労される方は多いのではないでしょうか…
動物の投薬でよく聞く大変話としては
・ごはんに混ぜると気づいて絶対に食べない(ごはんも食べなくなる)
・口の中に入れて飲ませようとすると出す
・飲んだと思ってもいつの間にか出てる
・気づいたら部屋の隅にカピカピになった錠剤が見つかる
・というか絶対に口を開けない
・(ネコの場合)口を泡でブクブクにしながら吐き出す
などなど…
全然苦労しない子もいますが、やはり中には投薬に悪戦苦闘してしまう子もいます。
『先生、うちの子はお薬飲めないのでお注射でお願いします…』
とおっしゃる飼い主さんは結構多いです。
お注射での治療ももちろん可能ですが、基本的に注射薬の効果は1日。
(中には長期間効くお薬もありますが…種類に限りがあります)
お家での投薬が難しくなると、毎日通院しなくてはならなくなったりとかえって大変になってしまいます
やはり動物達の治療をスムーズにするには、自宅で投薬ができることはとっても重要です。
お薬の種類
まず、薬(内服薬)には
錠剤
粉薬
液剤
とがありますが、やはり使用するのは圧倒的に錠剤が多いです。
実は動物に使用するのは人用の薬も多く、動物にしては錠剤が大きかったり味が悪かったりします。
動物用のものはフレーバーがついていたりして飲ませやすくなってはいるのですが…
錠剤そのものに警戒しきっている子にはいずれにしても難しいことが多いですね。
微量な調節が必要な場合は粉薬を使用したり、子犬・子猫には甘いシロップ剤を処方したりします。
お薬の飲ませ方~基本編~
やはり全ては基本から!
まずは錠剤の飲ませ方…
①片方の手で動物の上顎を持ち上げます。
持つ位置は犬では犬歯の後ろ、ネコでは顎の根本(目の下あたり)の固い骨をしっかり持ちます。
②上顎をしっかり持ったら、下の顎を軽く下げて口を大きく開けます。
③錠剤を舌の奥に乗せます。
*ここが大きなポイント!しっかり奥に入れないと簡単に出してしまいます。
④奥に薬を入れたら、口を閉じて少し上を向かせて飲み込むまで待ちます。
*嚥下を促すためにのどを少しさすってあげましょう。
続きましては、液剤の飲ませ方。
①少し上を向かせて、唇を少しめくります。
*上を向かせすぎると誤嚥することがあります。ただし下すぎると…流れ出ます。
②犬歯の後ろの隙間にスポイトや注射器の先を差し込みます。
③薬剤を流し入れます。
*少しずつ、少しづつです!一気に入れようとすると…出ます。
④入れ終わったら、同じく上を向けてのどをさすってあげましょう。
基本の方法は犬も猫も同じですが、やはり圧倒的にネコの方が難易度が高いです。
そもそもネコは口がとっても小さく、口元に触れるものや風味にとっても敏感。
ちょっとでも異変を感じたらすぐに拒絶してしまいます
お薬の飲ませ方~アドバンス編~
投薬に抵抗のない子たちであれば、上の方法でも難なくできると思いますが、敏感な子達にはなかなかに至難の業。
ちょっと工夫が必要かもしれません。
1.隠れ身の術!食べ物で包む作戦
これが一番飼い主さんに使われている方法かと思います。
私のおすすめは
スライスチーズ
丸めやすいウェットフード
カステラやパン
ポイントは錠剤の姿形を隠すこと!
これらはそれにうってつけなのです
(もちろんアレルギーのある子は注意してくださいね)
また、食べ物に混ぜる際は少量に混ぜるようにすることもポイントです。
動物達が与えたものを全て食べてくれるとは限りませんから、確実に飲ませるためには少量に混ぜて最初に与えるようにしましょう。
ちなみにうちの実家の犬は野菜が好きだったので、茹でたブロッコリーの茎や白菜の分厚い部分に突き刺したりしてました
2.とにかく確実に…投薬器作戦
実はこれは私がよく使う方法です。
こちら、先がゴム状で柔らかく、錠剤が挟めるようになっています。
手や指の代わりに錠剤を舌の奥に乗せる方法ですね
飲み込まざるを得ない、舌の奥の部位に乗せることができるのでとってもおススメです。
また、先が柔らかいので動物の口の中を傷つけるキケンもありません。
(ただ、ちょっとコツがいるので、使い方を動物病院で一度見せてもらいましょう)
3.新兵器!ビルポケット作戦
さて、こちらは新商品!グリニーズシリーズのビルポケットです
これ、結構優秀です
方法は食べ物に包むのと同じなんですが、この商品のいいところは
・香りが強く、薬のニオイを隠しやすい
・粘土上で柔らかく、錠剤を隠しやすい
・嗜好性がとっても高い!
こと。
とくに犬では、オヤツ感覚で喜んで食べてくれる子が多いですね
唯一の欠点は、指がしばらくコレの匂いに包まれることくらいでしょうか…
投薬にお悩みの方は一度試す価値はあると思います!
その子によって合う方法は違ってきますから、いろいろ試してみるのが一番かもしれません
そもそも食欲がなくて食べ物に包む方法が使えない子もいますしね…
困ったときは、動物病院へご相談下さい
動物病院の繁忙期はまだまだ終わりません。
毎日仕事終わりには脱水しかけております。
さてさて、今回は治療に欠かせない『投薬』について!
動物達、特にネコにお薬を飲ませるのはなかなか苦労される方は多いのではないでしょうか…
動物の投薬でよく聞く大変話としては
・ごはんに混ぜると気づいて絶対に食べない(ごはんも食べなくなる)
・口の中に入れて飲ませようとすると出す
・飲んだと思ってもいつの間にか出てる
・気づいたら部屋の隅にカピカピになった錠剤が見つかる
・というか絶対に口を開けない
・(ネコの場合)口を泡でブクブクにしながら吐き出す
などなど…
全然苦労しない子もいますが、やはり中には投薬に悪戦苦闘してしまう子もいます。
『先生、うちの子はお薬飲めないのでお注射でお願いします…』
とおっしゃる飼い主さんは結構多いです。
お注射での治療ももちろん可能ですが、基本的に注射薬の効果は1日。
(中には長期間効くお薬もありますが…種類に限りがあります)
お家での投薬が難しくなると、毎日通院しなくてはならなくなったりとかえって大変になってしまいます
やはり動物達の治療をスムーズにするには、自宅で投薬ができることはとっても重要です。
お薬の種類
まず、薬(内服薬)には
錠剤
粉薬
液剤
とがありますが、やはり使用するのは圧倒的に錠剤が多いです。
実は動物に使用するのは人用の薬も多く、動物にしては錠剤が大きかったり味が悪かったりします。
動物用のものはフレーバーがついていたりして飲ませやすくなってはいるのですが…
錠剤そのものに警戒しきっている子にはいずれにしても難しいことが多いですね。
微量な調節が必要な場合は粉薬を使用したり、子犬・子猫には甘いシロップ剤を処方したりします。
お薬の飲ませ方~基本編~
やはり全ては基本から!
まずは錠剤の飲ませ方…
①片方の手で動物の上顎を持ち上げます。
持つ位置は犬では犬歯の後ろ、ネコでは顎の根本(目の下あたり)の固い骨をしっかり持ちます。
②上顎をしっかり持ったら、下の顎を軽く下げて口を大きく開けます。
③錠剤を舌の奥に乗せます。
*ここが大きなポイント!しっかり奥に入れないと簡単に出してしまいます。
④奥に薬を入れたら、口を閉じて少し上を向かせて飲み込むまで待ちます。
*嚥下を促すためにのどを少しさすってあげましょう。
続きましては、液剤の飲ませ方。
①少し上を向かせて、唇を少しめくります。
*上を向かせすぎると誤嚥することがあります。ただし下すぎると…流れ出ます。
②犬歯の後ろの隙間にスポイトや注射器の先を差し込みます。
③薬剤を流し入れます。
*少しずつ、少しづつです!一気に入れようとすると…出ます。
④入れ終わったら、同じく上を向けてのどをさすってあげましょう。
基本の方法は犬も猫も同じですが、やはり圧倒的にネコの方が難易度が高いです。
そもそもネコは口がとっても小さく、口元に触れるものや風味にとっても敏感。
ちょっとでも異変を感じたらすぐに拒絶してしまいます
お薬の飲ませ方~アドバンス編~
投薬に抵抗のない子たちであれば、上の方法でも難なくできると思いますが、敏感な子達にはなかなかに至難の業。
ちょっと工夫が必要かもしれません。
1.隠れ身の術!食べ物で包む作戦
これが一番飼い主さんに使われている方法かと思います。
私のおすすめは
スライスチーズ
丸めやすいウェットフード
カステラやパン
ポイントは錠剤の姿形を隠すこと!
これらはそれにうってつけなのです
(もちろんアレルギーのある子は注意してくださいね)
また、食べ物に混ぜる際は少量に混ぜるようにすることもポイントです。
動物達が与えたものを全て食べてくれるとは限りませんから、確実に飲ませるためには少量に混ぜて最初に与えるようにしましょう。
ちなみにうちの実家の犬は野菜が好きだったので、茹でたブロッコリーの茎や白菜の分厚い部分に突き刺したりしてました
2.とにかく確実に…投薬器作戦
実はこれは私がよく使う方法です。
使うのはこちら↓
投薬器くんです!こちら、先がゴム状で柔らかく、錠剤が挟めるようになっています。
手や指の代わりに錠剤を舌の奥に乗せる方法ですね
飲み込まざるを得ない、舌の奥の部位に乗せることができるのでとってもおススメです。
また、先が柔らかいので動物の口の中を傷つけるキケンもありません。
(ただ、ちょっとコツがいるので、使い方を動物病院で一度見せてもらいましょう)
3.新兵器!ビルポケット作戦
さて、こちらは新商品!グリニーズシリーズのビルポケットです
これ、結構優秀です
方法は食べ物に包むのと同じなんですが、この商品のいいところは
・香りが強く、薬のニオイを隠しやすい
・粘土上で柔らかく、錠剤を隠しやすい
・嗜好性がとっても高い!
こと。
とくに犬では、オヤツ感覚で喜んで食べてくれる子が多いですね
唯一の欠点は、指がしばらくコレの匂いに包まれることくらいでしょうか…
投薬にお悩みの方は一度試す価値はあると思います!
その子によって合う方法は違ってきますから、いろいろ試してみるのが一番かもしれません
そもそも食欲がなくて食べ物に包む方法が使えない子もいますしね…
困ったときは、動物病院へご相談下さい
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