こんばんは!
新元号が発表されましたね!
新年度を迎えまして、病院も毎日大忙しです。
そして今週は冷え込みましたね…
そんな日は、とある怖~い病気が多くなります。
それが
胃捻転
です。
胃捻転って?
胃捻転とは、
何らかの原因で胃が捻じれてしまい(捻転)、場合によっては270~360度回転してしまう疾患です。
犬の胃の構造は、基本的に人間と同じです
食べ物が食道から入り、胃の噴門から入って幽門から十二指腸へ出ていきます
形も人間の胃と似てますね
さて、では胃捻転はどのようにして起こるでしょうか?
胃捻転では、多くの場合胃が時計回りに回転していて、
通常右側にある幽門が左側に変位してしまいます。
胃が捻じれてしまってギューッと締まってしまっている状態ですね。
この状態が続けば、うっ血を起こしてしまい、最悪胃が壊死してしまうこともあります。
特に胸の深い大型犬に多く発生すると言われています。
呼吸が荒くて、吐き気を催した大型犬では、まず疑わなくてはいけない病気のひとつです。
胃捻転の症状の進行のしかたは
①胃が捻じれてしまう(胃捻転)
↓
②食道・幽門が捻じれて締まってしまう(狭窄・閉塞)
↓
③胃内に空気や液体成分が貯留
↓
④胃内の細菌によってガスが生成&より胃が拡張する
↓
⑤パンパンになった胃で後大動脈・門脈といった大きな血管が圧迫される
↓
⑥ショック状態になってしまう
↓
⑦多臓器不全を起こしてしまう
というもの。
特に⑤以降に進行してしまうと、致死率は一気に高まります
原因
この病気のはっきりとした原因は分かっていません。
ただ、リスクを高くする要因として有名なものは
胸の深い大型犬
食後の激しい運動
です。
ただ、好発犬種はグレート・デン、G・シェパード、ドーベルマンなど、いずれも胸の深い子達ばかりですが、もちろん小型犬やネコでも発生することはあります。
その他、発症リスクを高くする要因としては
加齢やストレス
高齢の子やストレスを抱えた状態では、消化機能が低下します。
消化器の動きが滞ることで、胃の内容物の貯留による胃拡張が生じ、その結果捻転を引き起こす場合もあります。
特に、急激に冷え込んだ日は注意が必要です。
水や食べ物を摂取した後の運動
運動によって消化管の運動が停滞することで、胃拡張が生じてしまうとされています。
また、これは物理的な要因も関係していると言われており、水や食べ物によって重くなった胃が運動によって振り子のように振れることで、捻じれが生じてしまう場合もあります。
食事回数が少ない&一度に多量の食事
これも同じ理由です。
大量に摂取した食物に対して消化が追い付かず、胃からの食物の流出が滞ることで胃拡張・捻転が生じやすくなります。
フードの成分
脂質が多く含まれる食事では、胃拡張・捻転の発生率が上昇したとの報告があります。
この他には、遺伝的な要因も関係しているとされています。
実際に、私が働いている病院でも親子で胃捻転を経験している大型犬の子達を何例か見ています。
このような避けられない要因は抜きにして、予防可能ならできる限り予防したいものです。
タイトルにもある通り、寒い日の高齢大型犬は要注意!
出来る限りの予防方法としては
・消化機能の落ちた高齢の大型犬(急に冷え込む日や、寒い季節)は、食事を少量頻回にする&夜は少なめに調節すること
・食後の運動は控えること
です。
もちろん予防できないこともありますが、高齢になったら注意するに越したことはありません…。
さて、今回は原因まで。
次回は、症状と治療について書きたいと思います
あ、そういえば今日は
サイタニヤ
というカフェに行ってきました!
東海村でずっと気になっていたカフェです
『コーヒーマメ』と書かれた可愛いオレンジの看板が目印
今日は初めてなので、
本日焙煎された
コロンビアコーヒー
と
ビスマルクパンケーキ(ドイツのパンケーキ)
を頼んでみました
新元号が発表されましたね!
新年度を迎えまして、病院も毎日大忙しです。
そして今週は冷え込みましたね…
そんな日は、とある怖~い病気が多くなります。
それが
胃捻転
です。
胃捻転って?
胃捻転とは、
何らかの原因で胃が捻じれてしまい(捻転)、場合によっては270~360度回転してしまう疾患です。
犬の胃の構造は、基本的に人間と同じです
食べ物が食道から入り、胃の噴門から入って幽門から十二指腸へ出ていきます
形も人間の胃と似てますね

さて、では胃捻転はどのようにして起こるでしょうか?
胃捻転では、多くの場合胃が時計回りに回転していて、
通常右側にある幽門が左側に変位してしまいます。
胃が捻じれてしまってギューッと締まってしまっている状態ですね。
この状態が続けば、うっ血を起こしてしまい、最悪胃が壊死してしまうこともあります。
特に胸の深い大型犬に多く発生すると言われています。
呼吸が荒くて、吐き気を催した大型犬では、まず疑わなくてはいけない病気のひとつです。
胃捻転の症状の進行のしかたは
①胃が捻じれてしまう(胃捻転)
↓
②食道・幽門が捻じれて締まってしまう(狭窄・閉塞)
↓
③胃内に空気や液体成分が貯留
↓
④胃内の細菌によってガスが生成&より胃が拡張する
↓
⑤パンパンになった胃で後大動脈・門脈といった大きな血管が圧迫される
↓
⑥ショック状態になってしまう
↓
⑦多臓器不全を起こしてしまう
というもの。
特に⑤以降に進行してしまうと、致死率は一気に高まります

原因
この病気のはっきりとした原因は分かっていません。
ただ、リスクを高くする要因として有名なものは
胸の深い大型犬
食後の激しい運動
です。
ただ、好発犬種はグレート・デン、G・シェパード、ドーベルマンなど、いずれも胸の深い子達ばかりですが、もちろん小型犬やネコでも発生することはあります。
その他、発症リスクを高くする要因としては
加齢やストレス
高齢の子やストレスを抱えた状態では、消化機能が低下します。
消化器の動きが滞ることで、胃の内容物の貯留による胃拡張が生じ、その結果捻転を引き起こす場合もあります。
特に、急激に冷え込んだ日は注意が必要です。
水や食べ物を摂取した後の運動
運動によって消化管の運動が停滞することで、胃拡張が生じてしまうとされています。
また、これは物理的な要因も関係していると言われており、水や食べ物によって重くなった胃が運動によって振り子のように振れることで、捻じれが生じてしまう場合もあります。
食事回数が少ない&一度に多量の食事
これも同じ理由です。
大量に摂取した食物に対して消化が追い付かず、胃からの食物の流出が滞ることで胃拡張・捻転が生じやすくなります。
フードの成分
脂質が多く含まれる食事では、胃拡張・捻転の発生率が上昇したとの報告があります。
この他には、遺伝的な要因も関係しているとされています。
実際に、私が働いている病院でも親子で胃捻転を経験している大型犬の子達を何例か見ています。
このような避けられない要因は抜きにして、予防可能ならできる限り予防したいものです。
タイトルにもある通り、寒い日の高齢大型犬は要注意!
出来る限りの予防方法としては
・消化機能の落ちた高齢の大型犬(急に冷え込む日や、寒い季節)は、食事を少量頻回にする&夜は少なめに調節すること
・食後の運動は控えること
です。
もちろん予防できないこともありますが、高齢になったら注意するに越したことはありません…。
さて、今回は原因まで。
次回は、症状と治療について書きたいと思います

あ、そういえば今日は
サイタニヤ
というカフェに行ってきました!
東海村でずっと気になっていたカフェです

『コーヒーマメ』と書かれた可愛いオレンジの看板が目印

今日は初めてなので、
本日焙煎された
コロンビアコーヒー
と
ビスマルクパンケーキ(ドイツのパンケーキ)
を頼んでみました

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