こんばんは!
今朝はブリが元気なかったから心配してたんですが、帰ったらケロっとしてました
なんだったんだろう…
(塩素につけたスポンジで遊んでたから1ミリくらい心配してた)
さて、今回は犬(猫)の歯の話。
犬猫のお口の問題(歯周炎、歯周病)、実はとっても多いんです…
今日も1件、歯石を取り除く処置をしたところです
犬の歯の構造
さて、当たり前ですが犬の歯は人間とは違います
大きく分けて4つに分類されますが、
特徴になるのは犬歯と前・後臼歯でしょうか。
見ての通りとっても大きくて根っこが深いのです。
この構造は、小さなチワワも、大きなセントバーナードも同じです。
歯周炎って?
ではでは、犬の歯周炎はどうやってできるのでしょうか?
基本的には犬の歯周炎も、人間の歯周炎も同じです。
口腔内の歯周病菌によって起こされる歯肉の炎症を歯周炎と呼びます。
もともと歯には防御機能が備わっていて、細菌が歯の表面についても唾液で流されるようになっています。
しかし、歯と歯の隙間や、歯と歯肉の間は細菌が留まりやすく、そこで増殖したものが歯垢となります。
(夜間に歯垢がつきやすくなるのも、唾液が流れにくいせいですね)
さらにさらに歯垢の進化は続きます…
歯垢の状態では歯ブラシで除去できるのですが、歯垢が唾液中のミネラル成分と共に石灰化したものが歯石となってしまうのです
こうなってしまうと、一般的な歯のケアでは落とすことが難しくなります。
多くの場合、歯垢は3~5日かけて歯石となると言われています。
一度歯石が付着するとそこにはさらに歯石が付きやすくなり、やがて歯周炎の原因となります。
症状は?
症状は軽いものから
・口臭
・歯肉の腫れ、赤み
・目の下の腫れ(破裂して排膿することも…)
・膿のような鼻汁
・歯のぐらつき・脱落
と様々です。
下の3つは歯周炎の中でも重度の根尖膿瘍を起こした場合に起こります。
特に根っこの大きな歯である犬歯や臼歯で根尖膿瘍を起こすと、炎症が鼻まで及んでしまったり、歯が抜けて鼻腔まで通じる大きな穴が開いてしまうことまであります。
『急に目の下が腫れてきちゃって…』
といって来られる場合が多いですが、これは根尖膿瘍で膿が溜まっているからなんですね。
案外、飼っている子たちの口の中をじっくりと見られている飼い主さんは少ないです。
歯周炎を起こしている子はなおさら口を触られるのを嫌がりますから、普段から口を触る練習をしているといいですね
治療は?
歯肉の炎症や腫れは細菌が関与しているものなので、抗生物質を使用することで症状は改善することが多いです。
しかし、根本的な原因となっている歯石がある以上、一度症状が改善しても遅かれ早かれ再び症状が見られ始めます。
なので重度の歯周炎を起こしている場合は、基本的には内科的な炎症の治療と合わせて、麻酔下の歯石除去(スケーリング)が必要になります。
さて、次回は
なんで歯石処置に麻酔が必要なのか と 予防方法
について書きたいと思います
ではまた~
今朝はブリが元気なかったから心配してたんですが、帰ったらケロっとしてました
なんだったんだろう…
(塩素につけたスポンジで遊んでたから1ミリくらい心配してた)
さて、今回は犬(猫)の歯の話。
犬猫のお口の問題(歯周炎、歯周病)、実はとっても多いんです…
今日も1件、歯石を取り除く処置をしたところです
犬の歯の構造
さて、当たり前ですが犬の歯は人間とは違います
大きく分けて4つに分類されますが、
特徴になるのは犬歯と前・後臼歯でしょうか。
見ての通りとっても大きくて根っこが深いのです。
この構造は、小さなチワワも、大きなセントバーナードも同じです。
歯周炎って?
ではでは、犬の歯周炎はどうやってできるのでしょうか?
基本的には犬の歯周炎も、人間の歯周炎も同じです。
口腔内の歯周病菌によって起こされる歯肉の炎症を歯周炎と呼びます。
もともと歯には防御機能が備わっていて、細菌が歯の表面についても唾液で流されるようになっています。
しかし、歯と歯の隙間や、歯と歯肉の間は細菌が留まりやすく、そこで増殖したものが歯垢となります。
(夜間に歯垢がつきやすくなるのも、唾液が流れにくいせいですね)
さらにさらに歯垢の進化は続きます…
歯垢の状態では歯ブラシで除去できるのですが、歯垢が唾液中のミネラル成分と共に石灰化したものが歯石となってしまうのです
こうなってしまうと、一般的な歯のケアでは落とすことが難しくなります。
多くの場合、歯垢は3~5日かけて歯石となると言われています。
一度歯石が付着するとそこにはさらに歯石が付きやすくなり、やがて歯周炎の原因となります。
症状は?
症状は軽いものから
・口臭
・歯肉の腫れ、赤み
・目の下の腫れ(破裂して排膿することも…)
・膿のような鼻汁
・歯のぐらつき・脱落
と様々です。
下の3つは歯周炎の中でも重度の根尖膿瘍を起こした場合に起こります。
特に根っこの大きな歯である犬歯や臼歯で根尖膿瘍を起こすと、炎症が鼻まで及んでしまったり、歯が抜けて鼻腔まで通じる大きな穴が開いてしまうことまであります。
『急に目の下が腫れてきちゃって…』
といって来られる場合が多いですが、これは根尖膿瘍で膿が溜まっているからなんですね。
案外、飼っている子たちの口の中をじっくりと見られている飼い主さんは少ないです。
歯周炎を起こしている子はなおさら口を触られるのを嫌がりますから、普段から口を触る練習をしているといいですね
治療は?
歯肉の炎症や腫れは細菌が関与しているものなので、抗生物質を使用することで症状は改善することが多いです。
しかし、根本的な原因となっている歯石がある以上、一度症状が改善しても遅かれ早かれ再び症状が見られ始めます。
なので重度の歯周炎を起こしている場合は、基本的には内科的な炎症の治療と合わせて、麻酔下の歯石除去(スケーリング)が必要になります。
さて、次回は
なんで歯石処置に麻酔が必要なのか と 予防方法
について書きたいと思います
ではまた~
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