はあ……
やられました。
本日(書いてるのは昨日)診察中に犬に噛まれてしまいました…
普段から気を付けてはいたんですが、飼い主さんがすでに咬まれていたので保定を代わろうとしたらやられちまいましたね
動物病院に来る犬猫達が診察台に乗った時の反応は、大きく4パターンに分類されます
1.嬉しい!楽しい!人間大好き!パターン
まず最初に断っておくと、動物は基本的に病院が嫌いです…
悲しいことに、こちらがどんなに助けてあげようとしてしていることでも、動物たちにとってはいい迷惑。
言葉の通じない犬猫たちにとって、私たち獣医師は嫌な事ばっかりしてくる悪魔のような奴らなのです
なのでこれは珍しいパターン。
子犬に多い反応ですね。(何も知らないので…)
大人でもキャバリアやレトリバーではこの反応を見せてくれる子もいます。
(なので動物病院ではこの子たちは人気者です
ネコでは珍しいですが、稀にスリスリゴロゴロしてくれる子もいます。
なんにせよ、可愛くてうれしい反応ですね
逆にこんなに愛想を振りまいてくれるのに、注射など痛いことをしなくてはいけない時はとっても心苦しいです…
2.お母さん助けて
これは甘えん坊犬種のトイプーたちに多い反応ですね。
診察台に乗るや否や、お母さんに抱っこをせがみ、なんならよじ登ろうとするパターンです。
その子によっては、無謀な高さなのに飛び降りようとすらする子もいるので、ちょっと注意が必要な場合もあります。
多くの場合、飼い主さんと隔離すると固まるので、なるべく看護師さんに抱っこを代わってもらったりします。(犬たちにとって危険ですからね…)
飼い主さんに抱っこさえされていればいい、という子もいるので
そういう子は抱っこのままで注射などをすることもあります。
3.カチコチに固まるパターン
これが1番多いかもしれません
診察台の上で微動だにせず、小さくなってしまうパターンです。
ネコのほとんどはこんな感じですね
診察はとてもしやすいので助かります
(本人達は絶望感でいっぱいなんでしょうが…)
ただ、たまに緊張のあまり爆発してしまう子もいるので油断はできません。
特にネコは我慢の限界に達するのが早いので、なるべく手早く審査をするよう心がけます
4.とにかく警戒
これが最も大変なパターン。
まず、触れません。
診察室に入ってくるなり怒りまくり。
場合によっては飼い主さんでさえ触れなくなります…
今回私が咬まれたのもそういった子でした。
もちろん怒るのには理由があります。
彼らは恐怖のあまりパニックになってしまっているので、身を守るために攻撃しているんですね。
そういった子は、まずそのままでは触りません。
怒りをむき出しにした動物たちほど危険なものはないと思います。
本気を出せば私たちなんかより犬猫たちの方が強いんですから。
そのため、このパターンの子達では暴れ度によって対処法が違ってきます。
ちなみに使うのは
ででーん!
エリザベスカラー(通称エリカラ)と口輪です!
これにバスタオルが加わると、
私たちの3種の神器になります 笑
①普段はそこまで怒らない。嫌な事をされると攻撃してきてしまう
犬:まだ興奮していないうちにエリザベスカラーを付けます。
お耳掃除や目の検査など、顔に触れなければならない場合は口輪を付けます
猫:猫が怒るのは大体が手足を触られた時です。特に爪切り…
エリカラ+バスタオルでくるむで対処します
②私たちは触れないくらい怒っているが、飼い主さんならOK
飼い主さんにエリカラもしくは口輪をつけてもらいます。
猫たちは特にケージに入れると怒って出せなくなる子がいます。
その場合は無理に私たちが出すのではなく、飼い主さんに出してもらうようにします。
③飼い主さんも触れない
これは…
そのままではお手上げですね。
鎮静が必要になります。
猫であればチクッと1本鎮静剤を打ちます(キャリーバッグに入っていてもできます)
犬も注射タイプがありますが、打てないこともあるので家で鎮静効果のある飲み薬を投与してきてもらいます。
本当はここまでしたくないのですが…
動物たちも必死、私たちも必死なので仕方ないですね
これだけ対処していても動物病院スタッフはやはりケガの多い職業です。
看護師さんたちは常に腕がキズだらけ…
『半袖が着れない
なんて声もよく聞きます…
なので、飼い主さんたちにお願いしたいのは
怒る子は
『うちの子は咬むかもしれません』
とあらかじめ教えてほしいのです。
たまに咬まれた後に
『あ、やっぱり咬んだ』
『うちの子咬むんですよ~』
とおっしゃる方もいます。
私たちは動物を扱うプロではありますが、完璧に行動を読めるわけではありません。
もちろん咬まれないような保定の仕方をしているんですが、本気を出した動物のパワーは私たちにはとうてい抑えられるものではないのです…
普段全く怒らない子で病院で初めて豹変する子もいますから、難しいこともありますが、
なんとなく普段から、もしくはとってもナイーブな子は教えてください。
私たちは動物が好きですが、やはりできるならばケガはしたくありません。
お互い気持ちよく診察するために、よろしくお願いします。

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