こんばんは!

今日も寒いですね
ついに雪まで降っちゃったよ…

ブリは相変わらず100均じゃらしに夢中です
これこたつに入りながら遊べて楽だなー 笑

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さて、今日はみんな知ってる『狂犬病』について!

狂犬病予防接種…犬を飼っているみなさんなら、毎年射ってますよね?
今回はそんな身近な狂犬病について触れようと思います。

 狂犬病って? 
そもそも皆さん、狂犬病がどんな病気かご存知でしょうか。

『狂犬病』の名前には『犬』の文字が入っていますが、実際は犬だけでなく、全ての哺乳類が感染する病気です。
哺乳類にはもちろん『人間』も含まれます!
発病すれば治療法はなく、とっても悲惨な神経症状を示しながらほぼ100%死亡します。
こんなに医療が発達した現代でも、毎年世界中で約50000人が発病して亡くなっているのが実情です…。

現代の日本ではワクチンの接種のお陰で狂犬病の発症はゼロです。
そのためなんとなーく他人事のように思いがちですが、実際日本でもつい最近まで発生していた病気でした。
そして世界中では今でも各地で発生していて、決して昔の病気とは言えません。


下の地図は獣医師会雑誌から拝借したものですが、狂犬病が発生していないと確認されているのは青に染まっている国だけです。
めちゃくちゃ少ないですよね…
日本も発症国に囲まれています。


図1 世界の狂犬病発生状況(日本獣医師会雑誌 52:1999より)

【原因】
狂犬病の病原体はウイルスです。
狂犬病ウイルスは発症した動物の唾液中に排出されるため、発病動物に咬まれることで傷口からウイルスが侵入することで感染します。


【症状】
狂犬病の症状はとっっても悲惨です。
名前の通り、狂います……

その原因は、狂犬病ウイルスは神経を伝播して増殖するから。
発病すると何事にも過敏になり、狂躁状態になります。
犬では目の前にあるもの全てに咬みつくようになります、もともとどんなにいい子でもそうなってしまうのです。悲しいですね…

下の写真はタイで感染が確認された犬の写真です。


とてもゾッとするような写真ですが、基本的に犬も人も同様の経過をたどります。
ということは…
考えるだけでも怖いですよね。

ちなみに、ネットで検索すると狂犬病に関する動画はたくさん出てきます。
私は、学生時代に授業で何度も狂犬病の動画を見せられました。
それはそれは衝撃的で、トラウマになるようなものでした。狂犬病の怖さを知らしめるには十分でしたね…。今でも詳細に覚えています。



 予防接種はなんのため? 
狂犬病の怖いところは、
①致死率100%というところ
②すべての哺乳類が感染するところ

(咬まれた直後であれば暴露後ワクチンという方法はあります)
なんとしても感染を防がなければなりません。

日本では、犬を飼うと1年に1回の狂犬病予防接種が義務づけられています。
これは『狂犬病予防法』という法律で決められているから。
決して獣医師が儲けようとしているわけではないのです。

狂犬病予防接種の目的はなんでしょうか?
そりゃー可愛い愛犬を感染から守るためでしょう!

もちろんそれもあります。
ですがそれよりももっともっと重要なことがあります。

それは
人間が犬から感染することを防ぐため
です。

狂犬病予防接種は犬のための注射ではなく、人間のために射つと決められたものなのです。


日本は狂犬病清浄国ですが、いつ侵入してきてもおかしくはない状態です。
もしも感染した動物が輸入されてきてしまったら…
潜伏感染状態の動物が気付かずに入ってきてしまったら…
そんな時、ワクチン接種率が100%に近い状態であれば、被害は最小限に食い止めることができます。
逆に『うちの子は大丈夫よ~』なんてワクチンを射たない家庭ばっかりになれば、あっという間に広がってしまうでしょう。


こんなわけで、狂犬病ワクチンは他のワクチンと目的と必要性が全く違っています。
人間と動物たちが一緒に仲良く暮らしていくために、狂犬病ワクチンは必ず射ちましょう…


真面目に書ちゃって恥ずかしいですね!
私にはワンコ図鑑がちょうどいい 笑